コミュニケーションに難アリ
要注意案件の前兆はコミュニケーションにあり
スケジュール的に苦しくなる案件の背景には、大破綻したクライアントのコミュニケーション力があったりするものです。依頼がざっくりすぎることはよくあることで、フリーランスの腕前次第でどうにかできることもよくあります。大まかな指示しかない案件のすべてが怪しいとは言いきれないものの、気をつけたほうがいいことは確かです。
特に気をつけたいのが、コンセプトなき案件の依頼です。例えば、「他でうまくいったらしいからウチも」とか、「有名どころがやっているからウチもマネしたい」とか、「とりあえずやってみたい」のような「やりたい理由があるようでない依頼」です。なんでやりたいかが定まっていないので、話を具体化するまでに相当のコミュニケーションコストがかかってしまいます。やりたいことを具体化するためのアシストもフリーランスの仕事のうちかもしれませんが、あまりにも動機が漠然としすぎているような案件はリスクが大きすぎます。
要注意案件は話が迷走してしまう
そもそもやりたいことがわからない相手からの依頼は、話がコロコロと変わってしまうことが多いものです。どんな依頼でもそれはあることなのですが、依頼する目的まで変えてしまうようなレベルだと受けるほうが疲弊してしまいますよね。悪気があって迷走しているわけではないとしても、仕事は仕事なのでそこはしっかり別料金を請求するなどして防御したほうがいいでしょう。フリーランスとの取引に慣れていないクライアントは、フリーランスを振り回しているその時間にも対価が発生するという感覚がないかもしれません。話がコロコロ変わる可能性を考えると、契約の段階で追加料金の件について伝えておくのがベストです。
要注意案件かどうかをあぶり出す方法
受けようとしている案件が要注意案件かどうかを見極める方法は「質問」を駆使することです。先方がウェブサイトを作りたいなら、どんなウェブサイトが作りたいのか、そのウェブサイトを作って何を達成したいのかいろいろ質問してみてください。もし具体的な策がなく返答に困っているようならば、それはまだ案件として発注されるべきものではないということです。発注者の中には、「ふわっとした依頼をしておけば予想をはるかに上回るような素晴らしいものが出来上がってくる」と勘違いしている人もいるものです。そんな依頼を引き受けてしまったら、案件が完了するまでに相当の時間と労力を使うことになるのはほぼ間違いなしと思っておいてください。仕事欲しさに怪しい案件に手を出してしまうと激しく後悔するだけなので、要注意案件かどうか最初によく確かめてくださいね。
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